風邪5 胃腸型のかぜは・・・

風邪というと急性気道炎、呼吸器の急性炎症ですが、

嘔吐、腹痛、下痢が加わった胃腸型の風邪もあります。

これらの症状のなかで嘔吐がある場合は、

まず嘔吐を止めることが先決。

そうでないと他の漢方を飲んでも吐いてしまうからです。

そんな時は、五苓散を良く使います。

五苓散を重湯、またはくず湯に溶かし冷ませて少しづつ飲ませます。

吐き気がある場合は温服するより冷服のほうが吐き気が止まります(二日酔いも)。

吐き気が治まったら桂枝湯、下痢がひどい場合は黄芩湯、

腹痛がひどい時は、桂枝加芍薬湯の順で飲ませます。

この飲ませ方は、胃腸型の風邪のみならず、

食中毒やノロ、ロタウイルスなどによる胃腸炎のときも同様です。

黄芩湯を飲ませると下痢が良く止まるので、「下痢は止めない方がいいのでは?」

と質問されますが、下痢止め薬とは違い無理やり止めているわけではありません。

自分の力で下痢が止まるので心配いりません。

風邪4 喉の痛みのときは・・・

風邪の症状で多いのが「喉の痛み」。

風邪の初期の漢方を飲んでも痛みが緩和されないとき・・・

そこでどのような痛みかが問題。

大まかに分けると2つ。

1喉がイガイガ・・・桔梗石膏(小柴胡湯を加えることもあり)。

2喉かチクチク、ヒリヒリ・・・麻黄附子細辛湯。

桔梗石膏は、石膏が清熱の役割をするため、

どちらかというと熱感があるので

よく葛根湯と組み合わせます(葛根湯加桔梗石膏)。

他には扁桃腺炎から気管支炎と奥の方の炎症に

小柴胡湯と組み合わせます(小柴胡湯加桔梗石膏)。

麻黄附子細辛湯は、寒証につかう処方のため、

利尿障害があるためカラダに余分な水があり、寒さに弱く

冷えやすい傾向があります。こういう人が風邪を引くと、

薄くポターンと垂れてしまいそうな鼻水になり、

喉の痛みになると“ヒリヒリ、チクチク”というような痛みになります。

喉の痛みの漢方として他には、少しのイガイガは

半夏厚朴湯や麦門冬湯で治る人もいますし、

人参湯で喉の激痛が治る人もいます。・・・参考までに。

風邪3 ずっと寝ていたい?・・・

香蘇散は、虚弱体質や高齢者によく使われますが、

さらにカラダが弱って起きられない、ずっと横になっていたい!

という症状のときによく使うのが、真武湯。

真武湯は、少陰病の葛根湯ともいわれるほどで、

新陳代謝の落ちてしまっている症状によく使います。

普段から低体温でめまい、ふらつき、感覚が鈍くなってしまう人。

どういうことか?

風邪を引いているのに気がつくのが遅く、動けなくなるまで

気がつかず、起きられなくなって「風邪見たい!?」と気がつく人です。

そんなタイプの人は、まず真武湯を飲んでから

桂枝湯を飲むと風邪の症状が良くなります。

また、このタイプの人は、風邪から肺炎になりやすいので早めの

対処が必要です。

肺炎になってしまってもこのタイプの人は、真武湯が良く効きます。

風邪2 桂枝湯よりも・・・

風邪で食欲がなく汗がかきやすい体質で桂枝湯が

飲めない、または桂枝湯が効かない人の場合は?

そんなときの一番手は、香蘇散。

香蘇散は、半夏厚朴湯よりもさらに鬱傾向がある人に良く使います。

半夏厚朴湯は、同じ鬱でもどちらかというと心配性で

交感神経が働き過ぎているのに対し、

香蘇散は、副交感神経が働き過ぎている人に使います。

桂枝湯よりも虚弱体質な人や高齢者の風邪によく使います。

風邪によく使う漢方(桂枝湯系、麻黄剤系)のどれを飲んでも

「飲みにくい」というような人で、特に桂枝湯系の適応に見えて

桂枝の味が嫌いという人は、香蘇散が功を奏する場合が多いです。

風邪1 一番手は?・・・

風邪の初期に使う一番手の漢方の選び方について。

まず体質が桂枝湯系か麻黄剤系かをみます。

見分け方は、食欲があるか、ないか、

次に汗っかきが、汗っかきでないかです。

食欲の有無は、意外と難しく、普段よりどうかです。

食べたくないのに食べないと風邪が治らないと

思って食べている人もいます。

「食欲がなく、汗が出やすい」といったら・・・桂枝湯から始めます。

そのときに大切なのは、桂枝湯の後、重湯を飲んで服を着たりして

カラダを温めることが必要です。

「食欲があり、汗っかきでない」といったら、次に質問。

「節々が痛くない!」・・・葛根湯。

「節々が痛い!」・・・・・また質問。

「口が渇いている」かどうか?

「口が渇いている!」・・・大青龍湯。

「口が渇いていない!」・・麻黄湯。

他には風邪がなかなか治らず抜けないときは、

桂麻各半湯を使います。

風邪の初期の漢方は、ほかにもありますがまずこの中から選びます。

神経痛 高齢者の場合・・・

外的な損傷を除いて神経痛というとほとんどが高齢者。

では、高齢者が神経痛になる原因は?

・血液不足

・血行不良

・ホルモンの働きが弱くなる

・水分代謝障害(腎機能の低下)

・ストレス

・甘いもの味の濃いものの取り過ぎ

・食べ過ぎ

・不眠

・運動不足

この中でも血行不良、水分代謝障害、不眠などによる

神経痛が多く見られます。

氣・血・水のどこに異常があるかをつきとめることが肝心です。

肝臓病6 肝臓・腎臓に良い漢方は・・・

肝臓を治すときに腎臓も一緒に治すにはどのような漢方を使うのか?

両方を治す目的で柴胡剤をベースとします。

柴胡剤のなかでも炎症が強い時には小柴胡湯をよくつかいます。

柴胡剤単独よりもベースとしてそのほか下痢気味でしたら

五苓散や茵陳五苓散、便秘がちでしたら茵陳蒿湯などを組み合わせます。

しかし、腎臓の糸球体の働きが鈍っているときや貧血がある場合は、

血行を盛んにするために四物湯類を加え、慢性化して細胞自体が

弱っている場合は、細胞の賦活的に人参剤を併用します。

肝臓病5 腎臓とも関係して・・・

このように肝臓は、私たちのカラダの機能として重要な役割を

担っており、特に腎臓と密接な関係があります。

肝臓の解毒能力が落ちてくると腎臓にも負担がかかってきます。

漢方では、肝臓の炎症には柴胡剤を良く使います。

また、肝臓の炎症などにより胆汁をつくる能力が劣っている場合は

胆汁の分泌を整えるため山梔子をじょうずに使うと肝臓がよくなります。

例えば二日酔いなどのときは、肝臓の炎症がありますので

黄連解毒湯に五苓散を飲むと早く気持ち悪いのが改善します。

しかし、腎臓でもいいましたが、肝臓が悪いからといって肝臓だけに

目を向けるのではなく、肝臓の親である腎臓も一緒に強化することが

肝臓病を治すためには必要です。

肝臓病4 コレステロールを原料として・・・

≪胆汁≫・・・

肝臓は、コレステロールを原料として胆汁酸を作ります。

1肝臓では、脂肪を消化・吸収しやすくするため胆汁を作ります。

2胆汁は、約10分の1に濃縮して胆嚢に蓄えられます。

胆汁は、胆汁酸20に対してコレステロール1の割合で含まれています。

肝臓の胆汁を作る機能が低下すると、コレステロールを

胆汁酸に変える能力が悪くなって胆汁酸とコレステロールの割合が

13:1くらいになると胆石になるともいわれています。

胆汁の作る機能低下は、胃もたれや便秘などの症状としても現れます。

そのとき、コレステロールが使われないためコレステロール値が

上がる場合もあります。

コレステロール値が高い人は、肝臓の機能強化をすることも大切です。

肝臓病3 出血が止まらなく・・・

≪血液凝固≫・・・

出血を止めるためビタミンKを原料として

トロンビンという物質を作っている。

1ビタミンK→プロトロンビン→トロンビン

肝臓の働きが悪くなると、ビタミンKからプロトロンビンを経て

トロンビンにする作用が悪くなり出血が止まりにくくなります。

出血が止まりにくい人は、肝臓の機能低下が原因の場合もあります。